2024年2月15日木曜日

ゆう


タイトル:ゆう
制作年:2024/02

詳しい解説は追記から↓


画集「溺凌」の表紙絵の没案です。
途中までこれで行こうと思って清書までいったのですが、その後路線変更したので、このまま捨てちゃうのももったいないと思い1枚絵まで仕立てました。

左が侑希(ゆうき)、右がゼウス。
侑希が画集「溺」の表紙、ゼウスが画集「凌」の表紙だったので、二人を「溺凌」の表紙に入れることは決めていたので、どう絡ませるかというのが問題になって。
二人は組織のトップと下請け程度の関係性なのですが、「学生に扮していた」「女神」「喧嘩っ早い」といった感じの共通点があったので、それらを踏まえて「殴り合った結果友情で結ばれた他校のヤンキー」という雰囲気の絵を描きました。
女神二人捕まえてヤンキー扱いするのはどうかと思いますけど。

侑希は「俺らマジ馬鹿だなぁ」って感じの呆れ笑顔。
腕まくりに包帯(この包帯は怪我の治療ではない)で殴りそうな見た目ですが、本来は足技派なので短めスカートにショートパンツです。
ゼウスの方は「でも楽しかったんだからいいじゃない!」という感じの強気笑顔。
こっちが殴るタイプ。でも気合を入れたのはタイツを破いたところという。
顔以外にも、ゼウスが腰に手を当てたり侑希の腕を引っ張るように抱えたりで、性格差やパワーバランスが少し見えるようにしました。
またネクタイ/リボンやスカートの形の違いで、他校の生徒であることを表現。

夕暮れをイメージしたカラーパレットを使ったり、レトロな加工を施したりして、もう戻れない青春の一ページのようなエモみが出るようにしました。
ベタ塗りでちょっとデザイン的というか、シンプル。

タイトルの「ゆう」っていうのは、夕(暮れ)、友(情)、You(相手の存在)、有(ったかもしれない世界線)、優(しい世界)などいろいろな意味を込めました。

「溺凌」の方が本来の二人の在り様に近い気がするので、見比べてみてください。
あくまでもこの絵は選ばれなかった幻想の世界なんだ……。

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