2024年8月18日日曜日

セリアのドール素材でドール作った

蒼井です。
今日は珍しく日記みたいなことします。

夏休みの課題と称して、セリアの素材でドール作りました!


素体と服のほとんど、眼鏡はセリアのもの。
カーディガンのみセリアの靴下から自作しました。
髪はセリアとダイソーの樹脂粘土を混ぜて使ってます。
顔はもちろん、自分でペイントしました!
ネックレスは手持ちのボールチェーンを適当に(笑)
耳のピアス(とボディピアスとタトゥー)はセリアのシールです。
台座はプラモ用に買ってしまい込んでたグッドスマイルカンパニー製のもの。

難しかったけど個人的に満足できる子ができました!
名前はまだ確定してないんですけど、とりあえず花果(カカ)って呼んでます。かーくん。
グラフィックデザインをやる人。

これを作るにあたって色々調べたりしながらやったので、何を使ってどう作ったのかを備忘録的にまとめていこうと思います。
夏休みの自由研究だからね、手順もちゃんとまとめておかないとね。

作業途中の写真や首だけ状態などの写真は無いので(それはそれで不親切かもですが)ご安心ください。


そもそもドールの顔ペイントに興味があったんです。
欲しいドールがフルメイクだとかなり高くて手が出せなくて、なら素体買って自分でペイントしようかなーと、ずっと画策していました。
結局そのドールは安価なシリーズが出て、それを買うことにしたのですが。

そういうわけで、ある程度の知識はあったわけですが、昨今はセリアのドールの扱いについて様々な方が挑戦し、その成果を公開してくださっているので、とりあえず調べれば大体のことは分かります。
私がやったことも、大体は先達の知識をお借りしただけのことです。


1.どんなドールにするか構想を練る
まあまずやることといえばこれなんですけど、私は「ドールを作りたい!」しかなくて、「こんなドールを作りたい!」ではなかったので、ここが超大変だった(笑)
最終的に、私の大好物であるおじさんの立体物って大手から出ることはほぼないので(版権ならまだしもオリジナルラインはほぼ無理)、おじさんを作ろう! ということになりました。
手に入らないものは自ら作る。創作者の醍醐味ですね。

2.デザインを考える
素体を買ったら写真を撮ってPCに取り込み、クリスタで顔と髪型を考えました。
顔のどの位置にどのパーツを置く、って事前に決めておくと大安心です。
髪は樹脂粘土で作ると決めていたので、できるだけ毛束を大きめにして作りやすくなるよう意識しました。
できたものは印刷して、実際ペイントする際の参考にしました。

3.ヘッドに顔を描く
使ったヘッドはセリアのドールヘッドベビーです。リアルなのあまり好きでなくて。
ちなみにボディは10cmのもの。好きなバランスだったので。
さてヘッドですが、まず中性洗剤で洗うと良い、とのことで、食器用洗剤を濡らした布にしみこませて軽く拭いて、一日乾燥。
さあペイントじゃ、の前に水性色鉛筆で下書きをします。
ここで蒼井、「水性色鉛筆は水で消せる」と聞いていたのに何をトチ狂ったか「消しゴムで消す」という暴挙に出て、顔を激しく汚しました(笑)
白目で隠れる部分だったので、ヘッドの買い直しなどはしませんでしたが、もしこれを見てドールを作ろうと思っている方はお気を付けください(普通そんなミスはしない)
2で考えたデザインを顔に落とし込んでいくのですが、立体なのでバランスとるのが超絶難しい。
結局左右はずれまくり、口は歪み、これ大丈夫なのかと不安になる状態に。
でもご安心ください、人間は左右非対称な生き物なので、むしろ左右完全対称じゃない方が自然です。
私はここで集中力が切れたので、一日置いて次の日にペイント開始。
ホルベインのアクリラガッシュを使い、面相筆で描きます。
ヘッドが転がらないようにボディを取り付けておきますが、ボディが汚れないようラップでくるんで準備完了。
デジタルイラストのレイヤー分けの感覚で、最下層から上層に向かう順番で色を置きました。
白目→白目影→目のベース→目の影→目の光→まつ毛、まぶた、眉など→目の細かい光、といった具合です。
個人的ポイントは、アクリラガッシュはできるだけ色を混ぜて使うところですかね。
白目は白でなく、白に少し水色を混ぜたりとか。
でも一番彩度を高くしたい目のベース、白の目光には色を混ぜてません。
まつ毛や眉も真っ黒でなく、目色の紫に補色の緑を入れて黒に近づけている、と思います多分。
眉の線がブレておかしな顔になったりもしたのですが、乾いた後でデザインナイフでそーっと削るとある程度は修正できました。参考までに。
ここが自分の好み、こだわりを落とし込める超楽しいところなので、じっくり味わいました。
いやしかしアナログというか、アクリラガッシュで絵を描いた経験が活きてて良かった。
事前に画材で絵を描く練習をすると、特性とか分かっていいのかも。

4.髪を作る
普通なら毛のウィッグを作るのでしょうが、私にそんな器用なことができるとも思えなかったので(ウィッグの作り方も以前から検索済み)、樹脂粘土一択でした。
樹脂粘土でも付け替え可能なウィッグが作れる、との情報も見かけたのですが、付け替えの過程で壊れるのが嫌だったし、下準備に時間がかかりそうだったので、ヘッドに直接粘土を盛り付ける方針に決定。
最初はセリアの白い樹脂粘土に絵の具を混ぜて作ろうかと思ったのですが、ダイソーに色付き樹脂粘土がある、との情報を得て突撃したところ、無事に黒の樹脂粘土をゲット!
ミントグリーンの樹脂粘土も可愛くて買ってしまいました。インナーカラーかエクステにでもしようかとおもっていましたが、結局使ってません(笑)
粘土は混ぜて使うと良い、とのことだったので、白と黒の粘土を同量混ぜました。
確かに黒の粘土を先に開けたのですが、黒が濃くつやつやしていて、作り物っぽさが出るかもと思いました。
白を混ぜたら良い感じにマットになりましたので、早速造形開始。
適当に粘土をもぎり取って、それっぽい形を作って、頭頂(つむじ)からのばすように貼っていく。これの繰り返しです。
前髪から作り始め、終わったら後頭部を覆うように粘土を一度貼り付けてから、前髪と同じように房を追加していきます。
中々難しいのですが、慣れてくると楽しかった。
水を脇に置いておいて、指紋を消したりひび割れを埋めたりするときにちょいちょいつけてあげると良いらしいです。
満足いく仕上がりになったら乾かすのですが、私の場合後頭部を好みの形にしたくて粘土を盛りすぎたので、バランスが悪くなって超大変でした。
結局紙コップに重石と一緒にドールを突っ込んで、3日放置しました。

5.まあほぼ完成だわ
Tシャツ、パンツ、靴下、靴、眼鏡はセリアで既に購入済みだったので、それを着せたら完成です。
超感動します。
おお、私が生命を生み出してしまった! という気持ち。
眼鏡が大きすぎたのは少し失敗でしたが、頭にかけるとちょうどいいのでそれはそれでよかったかも。
Tシャツはシンプルな無地なので、シールタイプのワッペンとか貼ると可愛いと思います。

6.カーディガンを作る
でもね、私の戦いは終わってなかった。
上着を着せたかったんだけど、セリアの既製品には上着がなくて。
カーディガンを、自分で作るしかない。
まあ、上はTinyfox1/6、下はメガミデバイスの服を自作できる程度の裁縫能力があるので、やればできるやろ! と。
柔らかい布がマストなので、セリアの靴下コーナーを物色した結果、黒地に銀の花柄が入ったシースルーの靴下をチョイス。
作り方については色々調べたのですが、結局自分が持っている1/12ドール服本のTシャツ型紙をベースに作っていくことに。
とりあえず1/12サイズの型紙を紙に写して切ってドールに当てて、紙を切り貼りしながら理想のサイズを追求します。
それを切り開いて紙に写し取り、縫い代5mmを足して切る。これで型紙完成。
靴下は薄いし柔らかいしシースルーだしで、端のほつれ止め処理大事。
そこから先はいつものドール服作りと一緒でした。
ほぼ既製品の服でしたが、ひとつくらいは手作りの服を着てほしい、と思っていたので大満足でした。
ここで無地のTシャツが寂しく見えたので、手持ちのボールチェーンを首にかけてあげました(笑)
こんなんでもおしゃれ度あがるのでドールは面白い。おもしれードール。

7.そうだ、タトゥー入れよう
最初はピアスでした。
髪を作る段階で樹脂粘土がかなり余ったので、「この残った粘土でピアス作ったらどうやろ?」って思ったのですが、多分造形した上で接着剤でくっつける必要がありそうだったので止めたんです。
いやでもシールならいけるんじゃね? ブロマイドケースデコ用のラインストーンのシールまだ残ってたやんな? と思って貼ってみたら、ピアスになったんですよ。
シールならはがれても付け替えはそんなに大変じゃないし。
そこで閃く蒼井。
これが行けるならまっさらなボディーにタトゥーと称してシール貼るの楽しくない?
セリアに駆け込み、シール買ってきました。地が透明のやつがいいですね。
とりあえず、背中に編み上げのシール貼りました。
それタトゥーやなくてコルセットピアスや。
でもめちゃ良くないですか。
どえらいことになった、と一人で大興奮してました。
シールが硬めで、端が浮いちゃうこともあるのですが、服の中だからそんなに気にしなくていいし、本当に気になるならシールに上手いこと切り込み入れるなどして密着するよう工夫すると良いのではと思います。
楽しくなって左太腿にもシール貼りましたが、さすがになんか申し訳なくて写真撮ってないです。


まあ大体こんな感じで、蒼井の真夏の大冒険は無事終わり、花果との新たな生活が始まったのでした……。

あと台座ですが、後頭部の丸みにこだわった結果後頭部が重たくなったので、首を挟み頭を載せるような形で支えています。
きゅんキャラみたいな感じですね。
……きゅんキャラって今もあるっけ? 大丈夫?

自分の理想を詰め込んだ立体物、超楽しいです。
ミントグリーンの樹脂粘土が残っていますし、顔はデカールで作ることもできるので、自分でデカール自作して女の子作ってみたい、という新たな欲望までわいてきちゃいました。
私の場合顔ペイントできるアイテムがそろっていた点が大きいでしょうが、1,000円ちょっとくらいでできたので、興味ある人も気軽に始められるのではないでしょうか。

いやー、いい体験でした!

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