タイトル:灰色の魔法使い(はいいろのまほうつかい)
制作:2024/04
詳しい解説は追記から↓
「無差別少年」に続いて、絵を少し動かしてます。
前回できなかった、回転による動かしを取り入れてみました。
男子学生でデザインを詰めていたら、制服のケープっぽい肩回りが魔法使いみたいでファンタジックだなーと思い、更に男子学生の片方に「昔いじめられていた気弱な性格」という設定をつけていたので、モップを箒、バケツを帽子に見立てた落書きを描いたらしっくりきまして。
いじめられて掃除押し付けられて目は死んでいて、こんな辛い現実から魔法使いみたいに颯爽と逃げ出したいけどきっと無理だよね、といった恐ろしく暗い絵になりました。
すごい方向転換。
モノトーンの絵を描きたかったのもあり、灰色のみで塗っています。
ひたすら陰鬱にしようと思って、曇り空を参考にしながら色決めました。
着ている制服のテーマは「ナチュラル」って書いてあるのですが本当かな……襟元とかはナチュラルかも。
学生というとネクタイつけたくなっちゃうのですが、スカーフなのは珍しいです。
大きめの襟が魔法使いのケープみたい、というのが今回の転換点です。
襟にくっついているリボンは校章みたいなものです。実は某ゲームキャラのトリコロールリボンと盾のモチーフが可愛かったので、参考にしました。
サスペンダーとライン入りパンツ。そのまま体育できそうなかんじ。
靴はハイカットスニーカー。でも片方ない。隠されてます。
頭にはバケツと雑巾。中身をひっくり返されて頭からかぶってる感じです。
バケツが魔法使いの帽子のイメージです。
どうでもいい話ですが雑巾、というか水に濡れた埃? あれくっそマズイですよね。
この絵を描いている間ずっと口の中にその味がいました。ぺっ。
顔と首にはばんそうこう、右手首には包帯。
悲壮ですね。
ジャケットは切られてしまった設定で、雑に縫ってあります。
左手で持っているのは箒代わりのモップ。
柄にはらくがきされたノート。
びちゃびちゃの床に転がっている小さいものは画鋲です。
動かしたのは腕+バケツ、目、ノートのページ、モップ先の水滴、合計4か所です。
瞬きは、目を閉じている時間を長くして、諦観や一瞬の夢想などを想像できるようにしました。口がない分、目で感情表現できればと。
腕+バケツは前後関係がかなり難しく、パーツをたくさん分割したので管理が大変でした。
ノートのページが一番簡単……かと思いきや、これも前後関係が複雑でした。
私の絵、着色した絵の下にアウトラインを太らせるレイヤーを置いているので、ふちが動くってことは一番下のアウトラインレイヤーも動かさなきゃいけないってことで……動き自体はコピペで設定すればいいのですが、もっと上手く管理できるようになりたいです。
水滴については、最初やりたくないなーと思っていたのですが、これを抜くと動く場所が画面中央から左に固まってしまって全体に目がいかなくなるので、頑張りました。
一応の静止画版はこちらです。
次はもっと盛大に絵を動かしてみたいですね。
というか、明るい絵を描きたいですね!
当初の目的だった男の子2人のBLチックな絵を描きたい!!
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